Friday 17 October 2008

スウェーデン

今日の仕事量は前代未聞であった。どの同僚に言っても「それ、ないですよ」と言われた。が、一通り、こなした。朝起きてからも、これから始まる一日の予定が信じられずに「やだー」と、一言、言ってみた。言ってみたところでマシになるかと思ったけど、特に変わらなかった。「やだやだやだ」と言いながら、体操した。それから電車に乗ったけど、ひとつ遅い電車だった。ほとんど無意識である。

午後になると「バッテリ切れ」という言葉が頭に浮かびはじめる。声すら出なくなってくる。というのも、昼もろくに食べてないからだ。むしろ、食べられないのである。いやな環境で食べても、美味しくないのだ。だから、職場で"もりもり"と何かを食べることはない。

家ではよく食べているのだ。私は自分の家が好きなので、この環境では、いいものを食べたいと思うし、食べると美味しいと思う。たとえ1人でも。

夕方から頭痛とめまいがしてきて、4時ごろから、一時間程度、姿をくらますことにした。

誰も追っかけてこない場所で、スウェーデン人の女の子たちとおしゃべりをした。スウェーデンの学校の仕組みについての話を聞いた。

スウェーデンについて。

どうしたことかスウェーデン人の友達が多い。まあ、ほかの国の友達に比べれば大した数ではないだろうと思う。けれど、不思議なのだ。どうしてスウェーデンなのだろう。たとえば日本に来るアメリカ人なんてたくさんいるだろうし、私も英語を勉強している身である、アメリカ人の友達は数人いたって特に不思議でもなんでもない。あるいは、イタリア語を勉強していて、イタリアに興味を持っているから、自然とイタリア人の友達も増えていくものだ。これは事実だ。

けれど、スウェーデン。

私はスウェーデン語を勉強したこともないし、これまで特にスウェーデンに強烈に惹かれたこともなかった。スウェーデンに行ったことなんて、ましてや、無い。

なのに、スウェーデン。

気付いたらこれまで会ったスウェーデン人の知人・友人はみんなとても素敵だった。そういえば、共通する魅力があることに気付いた。大学時代にもひとり、スウェーデン人の友達がいたが、ふと気付けば、ここ2年の間に、さらに友人・知人が増えている。

国の仕組みが面白い。そして自分の国を、これほど自慢げに、かつ自信を持って話す国民をあまり見たことが無かった。そして、みんな賢い。頭が良い、というよりは、賢い。つまり、単に成績が良いわけではない。生きていく知恵みたいなものを知っている感じがする。

"かまえ"が違う。なんと言うか、余裕がある。そして、基本的に、満たされているのだ。いい顔をしている。いい目をしている。

ここまで自分がスウェーデンを感じることになるとは思っていなかった。知らない間に興味が芽生えているのだ。こういうのは、いままであまりなかった。スウェーデンに行ってみたいと思うし、スウェーデン語を少し学んでみたいと思う。

こういう興味の芽生え方も面白いと思う。そして、ほとんど興味のなかったエリアに私を運んでいってしまった、スウェーデンという国は、一体何なんだろう、と思う。

そもそも900万人しか国民が居ないのに、その中の数人に、ここ数年のあいだに知り合っているという事実が、自分にとって新鮮で、愉しくて、嬉しくて、仕方ないのだ。

なんで、みんな揃ってあんなにスマートな生き方ができるのか。国家レベルで世界に尊敬されるそのゆえんは、何なのか、知りたい。最近、切にそう思う。

☆☆☆☆☆

環境を変えたい、とここ数日思っている。なんで二年間も同じ環境にいれるのだろう、私は、と、ふと不思議に思うことがある。毎日見る景色が何も変わらないのだ。そんなのに毎日耐えているのか、私は。こんな人間だったか。まったく私のことを知らない人たちがいる環境に行ってみたい。こまごました人間関係に、ここで振り回されるような器の人間じゃないはずだ、そもそも。しがらみ、呪縛、縛り、そういった類のものから抜け出すか否か、それはすべて自分次第なのである。

昨日もまた職場の夢を見た。幸いなことに、中身をすっかり忘れてしまった。幸いなことに。

ちょっと時間が出来たらやりたいことリスト

・イタリア語、英語の勉強

・スウェーデン語とギリシャ語にふれてみる

・写真をとる

・おえかき

・ピアノ

・衣替え

・手紙を書く

・そしてもちろん映画を見る

このうち2つくらいは明日にでもできそうだ。one more day to go

ありがとうとカルボナーラ

 新学期スタート。 子が帰ってくる時間に家に人がいる、というこの幸せ。保育園は4時とか5時まで預けていたのでこんなことはなかったけど小学校は本当に「帰ってくる」ので誰かいないといけない。自分が仕事していてその時間に家でFが子を迎えてくれているというこの安心感は、あらためて、ほかの...