今週はなかなか花粉がつらい。鼻水は大したことがないが、目がかゆい。今年はなんてことなかったなあなんて思った矢先、だった。
さて。人を育てることばかりに必死になっているけど、自分がちゃんと生きなければ、と思う。私がよく生きなければ、子は親の矛盾をかかえて生きていくことになる。親子に限らず言えることだろう。人をどうにかするよりもまずは自分、だ。そういう本を同僚からしばらく前に借りた。まだ読み終えていないが、ずばり自分について指摘されたような気がしてちょっと読み進められずにいた。
*************************
話変わって、先日「アリババと40人の盗賊」を子に読んだ。ものすごく久しぶりに読んだので、読みながら「えー」「こんなだったっけ」「ああそうそう」と言いながら読んだ。しかし壮絶な話である。「むかしむかしペルシャというくにに」という設定が、こどもにはどう感じられるのだろう。日本や西洋の昔話とはまたちがった風情というか空気が、大人の私にも感じられる。
内容をふりかえってみると、タイトルに出てくる「アリババ」は結局なにひとつ賢い動きをしていない。すべては機転のきく女、「モルジアナ」のおかげである。タイトルを「モルジアナと40人の盗賊」に変えても良いのではないだろうか。
この話は、私が小さかったころは佐々木マキさんの絵本で読んだ。幼少期の佐々木マキインプットのおかげで、ああいう線のはっきりしたテイストの絵が好きになったと思う。