Monday 21 March 2022

バッグとスーツのメンテナンス日

 20日朝。

目覚ましをかけずに寝てみることにした。それでも6時過ぎに目が覚めた。少し頭がフラフラしたが、前日よりだいぶ良くなっている。よし、起きよう、と思った。そして、きょうは大人しくしておこうと自分に言い聞かせた。というのも日曜の朝は私にとっては合気道か水泳のための貴重な時間なのである。二週連続で合気道に行ったので、もう一週連続で行けるかと思っていたが、きのうはやめておくことにした。行ったら行ったで問題なかっただろうけど、丸一日、休養の日ということにした。そういうのも、必要だろう。

代わりに何をしたかというと、片づけをした。まず、クローゼットにかけっぱなしでほとんど使っていないスーツ類を窓辺にかけて空気を通した。それから二段分の棚に入っているものを全部出した。まず持っているバッグを全部床に出した。バッグのポケットに入れ忘れているものなどを全部出す。カビや汚れを拭き取る。それからしばらくして、箱に入れ直す。

だいぶキズだらけのバッグがたくさんある。革製品をもう少し上手に扱うべきなのだろう。わかってはいるが、私が保管したものをみると、フリーマーケットで行き場なく売られているくたくたのバッグを連想させる。いまにもイタリア人の声が聞こえそうだ。袋に入れるべきとか、こういうクリームを塗るべきとか、これはもうダメだわ、とか。彼らは革製品や洋服の手入れについて驚くほどよく知っている。教科書で習うわけでもない。まるで遺伝子に組み込まれたかのように皆同じことを言う。そして私はイタリア人のそういうところが好きだ。

スーツのなかにはおそらく一度もクリーニングに出したこともないものがいくつかある。そのなかでひとつ目に止まったスーツがあった。大学入学時に母に買ってもらったものだ。2002年に買ったものなので、かれこれ20年前のもの。大事にとっている。今着てみると、驚くほどブカブカである。体型も流行も変わった。よし、これクリーニングに出してみよう、と思った。見えてないだけでカビや汚れがついているにちがいない。新学期に使ってみよう。汚れる理由は、使うからではなくむしろ使わないから、である。

そして先週補正に出したズボンを受け取りに行くことにした。ユニクロで買ったコーデュロイのズボン。おしりのあたりが広すぎるので詰めてもらうことにしたのだった。もう一つ小さいサイズを買えばよかったのかもしれないがそれではウエストがきつく感じるだろうと思った。ユニクロなので、安い。2900円で買ったものなのに、補正に3700円かかった。だったらもっと良いものを最初から買えばよかったのだろうが、この3700円はあまり惜しいとは感じない。

いっきに3つの用件を済ませるために外に出た。まず、着られなくなった子ども服を4つ、リサイクルに持っていく。それからクリーニングにスーツを持っていく。ついでにダウンジャケットも持っていった。3月中なら30%割引だったから。それから補正したズボンの受け取り。

こういう、持ち物のメンテナンス日が私には必要だ。まずは持っているものを把握する。空気を通す。いらないものといるものをわける。いらないものはリサイクルに出す。壊れているけどまだ使いたいものは直す。好きなもの、愛着のあるものに囲まれて暮らすには定期的な見直しが必要である。

お昼は家族でいつものレストランに行き、スパゲティとサラダを食べた。家に帰ってからはだいぶゆっくりした。きんぴらごぼうとにんじんのサラダを作った。夜はアボカドと納豆を食べて9時過ぎには寝た。

ありがとうとカルボナーラ

 新学期スタート。 子が帰ってくる時間に家に人がいる、というこの幸せ。保育園は4時とか5時まで預けていたのでこんなことはなかったけど小学校は本当に「帰ってくる」ので誰かいないといけない。自分が仕事していてその時間に家でFが子を迎えてくれているというこの安心感は、あらためて、ほかの...