ヴェッキオ宮殿については1回で終われないので「その2」です。
突然現れた子どもの彫像。凄まじく邪悪な顔をしている。
ダンテのデスマスク。本物らしい。ダン・ブラウンの「インフェルノ」を読んだ人たちにとっては、ここは大事なポイントらしい。読んでればよかった。
ドナテッロ作のユディットとホロフェルネス。シニョリーア広場にあるのはこれのコピーらしい。すごい高いところに設置してあった。
礼拝堂の壁画が面白い。水を飲む人たち。右上の人の必死な様子が笑えた。それとこの赤ちゃんの表情。
あと、このムンクの叫びさながらの顔。
これも天井。最後の方の部屋だった。
「なんと600年前なのにUFOの絵があるんだよ」と先生から聞いていた。でも見つけられなかったので、ちょうど上の写真にある天井の部屋にいる職員の人に聞いて教えてもらいようやくたどり着いた。
一見、普通の聖母の絵。こういうトンド(丸い絵)は宮殿内にいくつでもある。
で、近づいてよーく見ると…あった!UFOとそれを見上げる人と、犬。これは衝撃である。ルネサンスの時代にUFO?
めちゃくちゃ小さいので、知らない限りは絶対気づかない。観光客は誰もこの近くにいなかったところを見ると、やっぱりみんな知らないのだと思う。教えてあげたかったけど周りに誰もいなかった。
あとで、教えてくれた職員のところに戻っていろいろと話を聞いたら、科学者の間ではとても有名な絵で、UFOを研究している人にとっては欠かせない作品らしい。あとでちょっと調べてみたら"Madonna dell'ufo" (UFOの聖母)として知られている。
見つけたときはすごく嬉しかったし、得した気分になったし、普通、美術館に行ったときに得る喜びとはだいぶ異なったそれを得た。当時これを書いた人がUFOを見たいと思って描いたのか、それとも実際に見たのか。
いずれにせよ主題のマドンナの後ろに、こんなに米粒のように小さく、描くお茶目さ、洒落っ気、遊び心が、2015年8月の私の心にも届き、響いている。これってすごいことじゃないかな?