Wednesday 10 August 2016

逆子レポート(5) 外回転後

病室のベッドに戻ると相方がいて「よかった」と言うと「は?!」と驚いていた。ただ麻酔をしに行っただけで、本番はこれからだと思っていたらしい。「え?もう?」とものすごく驚いて、3秒ぐらいして安堵の表情に変わった。

これまで長い間、精神的にもだいぶ励ましてくれたし、何度も「大丈夫だから」と言ってくれた。この日も朝からイライラしっぱなしの私にずっと辛抱強く付き合ってくれた。逆子体操をする間もずっと横にいてくれて、15分間退屈しないように話し相手になってくれた。外回転をすることに対しては疑念も不安もあっただろうけど、同意してくれた。感謝。

それからしばらく、NSTテストという赤ちゃんの元気度を計るための機械をおなかにつけた。心拍数と、おなかの張りと、血圧などが数字とグラフで表れる。

それをしている間、相方がi padとヘッドホンでピチカート・ファイブを聞かせてくれた。ほっとしてだんだん眠くなってきた。どういう感じで処置が行われたかを話して聞かせた。水を飲んでも良いという許可が出た。

それから1時間ぐらい経っただろうか、看護士が次から次にやってきた。向きを変えて寝てください、とか深呼吸してください、とか。看護士4人ぐらいに囲まれた。そして酸素マスクをつけられた。一体何だろう、と思ったが、どうやら胎児の心拍数がすごく低下しているらしい。

酸素マスクとなると、さすがに怖かった。このまま一体どうなるのだろう、と不安だった。必死に深呼吸を続けた。手がしびれてきた。相方が手を握って話しかけ続けているんだけど、返事ができなかった。

しばらくしてその状況からは脱したらしい。たぶん15時ぐらいになっていたんじゃないだろうか。麻酔も切れて感覚も戻ってきたのでトイレに行ったり歩く練習をしたりすることになった。

その間、相方が食べ物を買ってきてくれた。それから初めて、ほぼ24時間ぶりに食事をした。おにぎりと、おそうざい。美味しくておいしくて、夢中でパクパク食べた。しかも、食べても「うぷっ」とならない。逆子じゃなくなったからかもしれない、と思った。

看護士が、先ほどどういう状況だったのかを説明してくれた。胎児の心拍数がどう低下していたか、グラフを見せてもらった。100を切って、80〜90になった時があったらしい。怖い…。そのあとは120〜150ぐらいに持ち直している。

胎児の心拍数低下の例は、最初の説明でも45%くらいの確率で起きると書いてあった。その例のなかの1つだろうけど、やっぱり怖かった。

その夜、少し熱が上がっていた。37℃と知ったときには「珍しいな」と思ったが、そのあと37.5℃になっていた。寝る前、21時ごろのNSTテストでは胎児の心拍数がなんと160〜190になっていて、これはちょっと高すぎないのか、と逆に不安になった。看護士曰く、私の熱が高いせいもあるらしい。

少し出血もあってだいぶ不安になったが、心配するほどではないらしく、そのまま様子を見て下さいと言われた。慣れないベッドだったがだいぶ疲れていたのもあり、眠りについた。

ありがとうとカルボナーラ

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