21日。数時間お出かけする。友人の母、マリアさんが"Approfittiamo"と言ったのがなんだか忘れられなくて、なるほどこうやって使うんだなと思った。approfittareというのは「利用する」という意味だけど、特にこの日のように「男5人が海に行っていて、残りの女3人だけで静かに過ごせるというまたとない機会を利用する」ときにはぴったりの言葉。語彙の習得はエピソード記憶だなとあらためて思う。
寝不足だったのでごろごろしていたい気もしたが行ってみたらそんな気持ち、いや、そんなことを考えていた事実すら忘れてしまった。
さて、Tuscaniaというまちについて。カタカナ表記だと「トゥスカニア」とか「トゥスカーニャ」とかが近いだろう。大事なのは「トスカーナ」と間違えないことだ。私も最初にきいたときはきっとトスカーナ州にある町なのだろうと完全に勘違いしていた。トスカーナ州ではなくラツィオ州にある。そしてトスカーナは州で、トゥスカーニャはコムーネ(基礎自治体)である。これは本当に間違えやすい。Tuscaniaと検索すると「トスカーナの間違いでは?」と出てくるくらいだ。
ここにあるChiesa di San Pietro (サン・ピエトロ教会)とChiesa di Santa Maria Maggiore(サンタ・マリア・マッジョーレ教会)を訪ねた。
まずサン・ピエトロ教会。ファサードの美しさが際立つ。一瞬で、これは古いなと思った。
ロマネスク建築。私にでもわかる中世っぽさ。
中はこんな感じ。ロミオとジュリエットの、古いほうの映画はここで撮影されたらしい。
下りてみて、息で、しずかに「わあああ」と声が出た。スペインはコルドバのメスキータを思い出した。
中は改装中。
カラーで残っている。
このへんは比較的新しい感じがした。
新しいといっても、調べてみたらこの教会の始まりは8世紀らしい。レベルが違う。
この階段の上に上がって、聖職者が説教をする。登れないようになっていたけど、実際今使われているのかどうかは謎。
やはりファサードが印象的だった。